公民館を知る

伏見台公民館の生い立ち

昭和24年に、社会教育法が制定され、これを受けて金沢市公民館設置条例が定められました。伏見台公民館は比較的新しく、金沢地区公民館60館の内、46番目で、昭和52年1月三馬校下、富樫校下から別れ開館しました。

現在の施設は、建物の老朽化及び耐震強度の面から建て替えし、平成19年10月27日竣工しました。
公民館の2階には、市内で初めて防災室が設けられ、有事の場合は、いち早く災害対策本部として対応できるようになりました。室内には地域情報伝達無線システムが備えられ、防災対策室で出した指示が各町会長宅に設置された受信装置に一斉に伝 えられる事になっています。

伏見台公民館は金沢市南部郊外に位置し、伏見川の水流の恩恵を受けている高台にありその名の存する所から生まれた地名と言われています。(伏見台小学校創立時にできた地名:昭和49年9月)

近年まで多くあった田園地帯も道路ができるとともに南部住宅地として急激な人口増加で、めまざしい地域の伏見台となりました。

近くには高尾城跡やそれにまつわる古い歴史がたくさんあるところです。その高尾の山を愛する気持ちから「美しい伏見台を創る会:伏見台美創会」(H20年度発足)では校下の町おこし事業の一環として、地元の歴史・遺産を大切にしようとボランティアの方々の協力で高尾城址見晴台の遊歩道の整備作業や草刈り、さくらの苗木植樹を毎年行っています。

金沢市の公民館「金沢方式」

現在、金沢市には地区公民館が60館あり、一つの小学校の通学区域に1館ずつあるという形です。全国の中学校区に1館というのが普通ですので、その数の多さに特徴があります。
金沢市においては古くから善隣館活動など、相互扶助の精神による地域活動を展開してきたという経緯があり、小学校の通学区域を「校下」と称して、地域のまとまりの核となっています。

運営(維持管理、役職員選任)は地域に委託され、活動は町会から選ばれた公民館委員、役員のボランティアによって支えられています。
運営費については地元が4分の1を負担し、施設整備費については修繕、改修は地元3分の1負担、バリアフリー化工事は4分の1の地元負担というように決められています。

また、公民館建設についても用地は地元で確保し、建設費用の4分の1を地元負担によってまかなっています。
金沢市の公民館が「金沢方式」と言われる理由はこのようなところにあります。